ゆきのいろ

ポルノグラフィティ( 色情塗鴉 ) ゆきのいろ歌詞
1.ゆきのいろ

作詞:新籐晴一
作曲:新籐晴一

暗い部屋の壁に掛かる一枚の繪
泣いたり笑うたび塗り重ねてきた
綺麗な色ばかりじゃない僕の繪に
雪のような君の姿 どう描こうか
僕は指先を污したまま突っ立ってる
こんな手で觸れたら消えてしまわないかな?
毆り書きのままだった僕の未來までも
とても意味があるような氣持ちになる
今 君がいるだけで
全部がうまくいきそうで
進んでゆける

誰かにひどい言葉 投げつけられ
破り捨てそうになった時もあったけれど
大切なものは確かで そんな簡單に
穢されはしないとどっかで感じていた
愛でるでもなく 飾るでもなく
何氣なく過ぎる日をありのままに寫して
降り注ぐ光の中で どんな君に會えて
あとどれだけの表情を 見つけられる?
溫めた掌で 新しい色を乘せるよ
交わるレイヤ一
雪の色は何色だろう?
ただの白じゃ冷たくて
この街を覆う雪はどこか暖かく見える

自分ではどうしようもない
縺れあった昨日を
丁寧な手順でそっと解いてくれた
迫る夕闇の底 沈んでしまわないように

毆り書きのままだった僕の未來までも
とても意味があるような氣持ちになる
今 君がいるだけで
全部がうまくいきそうで
進んでゆける


2.生まれた街

作詞:岡野昭仁
作曲:岡野昭仁

鄙びた公園 夕闇まで
時間を忘れてまたかくれんぼ
キミの背中で息を潛め
噴き出す笑いを押し殺した
每日 同じ 仲間でじゃれ合う
ただひたすら心の赴くまま
僕は生まれた街のなかで
知らず知らずして緣を結び
決して解けないおまじないで
未來まで友と呼び合えるようになる
またキミに會えるだろう

畦道を驅け拔けていたら
轉んで膝小僧 赤く滲む
泣きべそかいて我が家までは
これほど遠くに感じるのか
「馬鹿だね」呆れながら手當てする
母の怒り顏 愛しい溫もり
キミは生まれた街のなかで
弛まぬ想いを受けて育つ
「健やかであれ そして強くあれ
何があろうと守ってあげるから」
言葉にはないけれど

新綠の香る草原の上
飛ばされそうになった帽子に
氣を取られたら心地よいはずの
風がおぼろげになびく

僕は生まれた街のなかで
持ち切れないほど與えられた
いくつかはこぼれ落ちたけど
確かなものはここに殘っている
眠れない夜があるのなら
母の子守唄を思い出し
注ぎ迂まれたその愛情に
胸を張って明日に向かえばいい
心配はいらないから いらないから


3.元素L ~つま戀Ver.~ Studio Session

作詞:新籐晴一
作曲:a.k. homma

見わたす街には他人ばかり
シグナル待つ人にでも おしゃべりを
できれば繫がれるのかもしれない
白い冬 交差點 君もまだ他人
知らない人から特別な人に
季節よ僕たちも變えていって
雨なら傘を 晴れたらランチを
君には每日 親密な日々を

なんとなく賑やかな この街だけど
僕には關係ない音だらけだよ
店頭のエンドレステ一プ クラクション
春の氣配 ロ一ティ一ン 君だけが無口
愛の言葉はねぇ 胸の深くでは
ひどく不安定な元素で
空氣に觸れて君へと屆いて
強い力で反應する

ビルの風が街路樹を搖らして
散りそびれた葉を空にかえした
裸の氣持ちからはじめようか
小さな芽生えを夢見て
愛の言葉はねぇ 優しいくせに
舌先離れるまで なんて苦い
好きな人に好きと言うだけで
なぜこんなにも大變なのだろう